両手で持ったパソコンとSNSロゴ

Twitterは全角文字140文字以内でつぶやくSNSです。

201810月時点で日本国内の月間アクティブユーザーは4,500万人超えといわれており、主に20代を中心に利用されています。

入力できる文字数が少なく手軽に利用できることや、多くの有名人も利用していることが人気の理由の1つです。

一方、文字数が限られていることから直感的な返信になりがちで、あらぬ誤解を生んでしまうことも多いです。些細な意見の違いや、言葉のすれ違いなどから大きなズレへと発展して問題の火種となることもあるでしょう。

Twitterのアカウントは、実名を入れなくても作ることができるため匿名性が高く、個人が特定される心配がないという思いからか、非道徳な発言や、攻撃的な発言をする人もいます。

ここで心配なのが、自分が誹謗中傷される対象になってしまったときのことです。

どんな理由があったとしても、個人が特定できるような形で誹謗中傷をされてしまったら、放置するのは得策ではありません。

よく言われるように、相手をブロックすれば自分はその発言を目にすることはなくなります。しかし、インターネット上から発言自体が消えてなくなる訳ではありません。

SNSはいつ誰がどこで見ているかわかりませんし、情報が拡散したら思わぬところで被害が出る可能性もあります。

こういった問題が起きた場合、Twitter社に削除依頼を申請すれば会社が対応してくれます。

そこでこの記事では、自分に対する誹謗中傷のツイートを削除依頼する方法についてご紹介します。

Twitterのポリシー

まずはTwitter社のホームページに記載されているポリシーから、どのようなものが削除対象に当てはまるのかを確認してみましょう。

ホームページのポリシーには、Twitterはバリアなくアイディアや情報を瞬時に作成し、共有することを目的としたものだと書かれています。

だからといって野放しで何でも書いていいというわけではなく、嫌がらせ(誹謗中傷)や個人情報の流出は、ポリシーに違反するとしています。

違反者に対してはツイートを削除するようTwitter社から要請が届き、アカウントを一定期間読み取り専用モードにしてツイート機能を一時的にロックする、またアカウントを永久に凍結するなどの措置を取るとしています。

嫌がらせ(誹謗中傷)に関しては、「特定の人物に向けた攻撃的な行為や嫌がらせを禁じます。」と明言されており、攻撃的な行為には以下のようなものが挙げられています。

個人または特定の集団が深刻な損害を被ることを願う
②不適切な性的誘いかけ
③他人を苦しめるまたはおびえさせる目的で侮辱する
④個人または特定の集団にいやがらせをするように他人をそそのかす、または呼びかける

また、投稿が禁止されている個人情報は以下の通りです。

・住所や実際の場所
・身元を証明する文書
・連絡先情報
・金融機関の口座情報
・その他の個人情報(生体データや医療記録など)

さらに個人情報を公開するなどと脅迫する行為や、個人情報を投稿しない代わりに見返りや金銭を要求する行為なども禁止されています。

ただし、すでに公開されている情報などはプライバシーの侵害に当たらず、削除対象外としています。

Twitter社への削除依頼の方法

自身の誹謗中傷や、個人情報についてのツイート削除を依頼する方法は2つあります。

1つはツイート本文にある下三角のアイコンからツイートを報告するというもの、もう1つは専用フォームからツイートを報告するというものです。

まず、削除してほしいツイート本文から報告を行う方法をご紹介します。

1.ツイートの右上にある下三角のアイコンを押し、1番下にある旗マークの「ツイートを報告」をクリックします。

2.続いて開かれる以下の画面の「不適切または攻撃的な内容を含んでいる」を選択してください。

ツイート本文から報告を行う方法

3.次にそのツイートを報告したい理由を選択します。

誹謗中傷なら「無礼で侮辱的な内容を含む」または「特定の人物にいやがらせをしている」、個人情報なら「個人情報を含んでいる」を選択するとよいでしょう。

選択すると、そのまま本社に報告されます。

スマートフォン向けアプリでも、パソコンでも同様の手順で行えますので、参考にしてみてください。

次に専用フォームからの報告方法をご紹介します。

1.下記のアドレスにアクセスしてください。
https://support.twitter.com/forms


2.
「サポートが必要なトピックを選択してください」と出るので、誹謗中傷なら「嫌がらせ」、個人情報なら2つ下の「個人情報」をクリックします。

ツイッターヘルプセンター画面

3.報告内容を選択・入力します。
ツイッターヘルプセンター画面

ツイッターヘルプセンター画面

証拠となる報告対象のツイートについては、個別のツイートのURLを記載する必要があります。


個別のツイートのURLを確認する方法は、以下の通りです。

ツイッターヘルプセンター画面

また、問題と考えるツイートが複数ある場合には、「他のツイートを追加」というボタンをクリックするとほかのツイートのURLも入力することができます。

また、上記の画像赤枠部分には、問題の詳細について記入することができます。

ここでは、“そのツイートが、なぜ自分に対する嫌がらせだと言えるのか”という理由を説明するとともに、“権利侵害といえる状況になっている”ことを報告しましょう。

この理由は、誰が見ても削除されて当然だと思えるよう客観的に書いてください。またTwitter社は違反報告を受けると、その会話の内容を調査し、検討の上で措置を執行します。

その際に正しく会話の流れを理解してもらうためにも、あなたが感じた不愉快な部分をきちんと説明しておきましょう。

最後に報告者本人について記入します。

Twitterを使用している方は、ご自身のユーザー名を記載してください。なければ空欄のままで問題ありません。

ツイッターヘルプセンター画面

送信するとTwitter社から自動返信メールが届きます。この自動返信メールでは、追加で必要なものとして政府発行の顔写真付き身分証明書が求められます。

身分証明書には、運転免許証やパスポートなどのコピーなどが該当します。メール内に記載されたアップロードリンクにて、本人確認書類をアップロードしてください。

アップロードが完了すると27日くらいで、Twitter社から対応の可否の連絡が届きます。対応してくれる場合は、この時点で問題のツイートの削除が完了しています。

また、さらに追加の証拠を求められる場合もあるので、もしものためにあらかじめ証拠になりそうなものを用意しておくとよいでしょう。

まとめ

Twitterではポリシーに違反したツイートを報告すると、会社が問題のツイートを削除してインターネット上から消してくれます。

さらに違反者には、一時的な利用制限や永久的なアカウントの凍結など、何らかの処置を講じてくれることもあります。

もし自分の誹謗中傷や個人情報がTwitterに書き込まれてしまった場合は、上記の方法で削除依頼を申請してみてください。

また、万が一、見ず知らずの他人に誹謗中傷を受け、相手を特定したいという場合は、弁護士に相談してみましょう。

通常Twitterでは匿名性が保たれているため、個人を割り出すことはできないとされていますが、きちんと手続きを踏みTwitter社に依頼をすれば、投稿者のアクセスログやIPアドレスなどの情報をもらうことができ、ここから個人を特定することが可能です。

また、過去の投稿などから住所や学校などを割り出せるケースもあります。

ただし、これらの情報を得るためには、ほとんどの場合司法手続きが必要になるため、早く話を進めたい場合は詳しい弁護士に相談してみてもいいでしょう。

Twitterの誹謗中傷などに関してお困りの方に参考になれば幸いです。

 

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