REMOVEとゴミ箱の画像

2018年現在、携帯電話やスマートフォンの契約数は約17000万件で、ほとんどの機種で動画撮影が可能となっています。

有名人でなくとも、いつスマホで動画撮影されていてもおかしくない時代になりました。

日ごろから、おもしろ動画や動物の動画でストレス解消をしているあなたも、自分が動画サイトに投稿されてしまい不快な思いをする場面に出会うかもしれません。

泣き寝入りせずに行動するための参考にしてください。

YouTubeの誹謗中傷・風評被害例

 

例えばこんなケースもあるようです。


取引先の不払いが発生し、一緒に銀行に同行しました。すると、支払いを先延ばしたい取引先の人が突然「銀行強盗だ!」と騒ぎ出し、警察沙汰になってしまったのです。

その場では「間違いだった」とおさまったものの、事情聴取のために取引先の人と一緒にパトカーに乗りました。

すると、一連の騒動を見ていた周囲の観衆が「犯人タイーホからの連行」というタイトルでYouTubeに投稿してしまったのです。

このケースのように、思いがけず自分が動画サイトに晒されてしまうかもしれません。

まったくの濡れ衣なのに、誹謗中傷や風評被害に遭うおそれもあります。

ここで取り上げた事例はめったに起こるものでもありませんが、誰もが動画投稿の対象になる可能性があるという一例だと言えるでしょう。

もし、あなたがお酒の勢いに負けてしまい、キャバクラでお触りをして叱られている姿がネットにアップされてしまったらどうでしょうか。

自業自得かもしれませんが、お客さまや上司・部下、奥さまや子どもなど家族に見られてしまい、恥ずかしい思いをすることになりますよね。

場合によっては家庭の崩壊を招き、会社での立場を悪くしてしまうでしょう。

また、あなたが苦労して作成した動画や、趣味で制作したオリジナル曲が勝手に使われていたら、動画を削除してほしいと思うはずです。

恥ずかしい動画やプライバシーを侵害した動画、著作に関わる動画などを削除したい時はどうしたら良いでしょうか。

個人情報を公開してしまう「プライバシー侵害動画の削除」や、オリジナルで作成した動画がコピーをされている「著作権侵害動画の削除依頼」など、YouTubeの削除依頼に関する方法を知っておく事で対策も可能です。

投稿者に対して直接の削除依頼を依頼する方法

タブレットでyoutube動画を見る男性


YouTube
に投稿された動画を削除する方法は、おおまかに分けて2つあります。

 

1つ目は、投稿者に直接メッセージを送り、削除を依頼する方法です。この場合、投稿者の送信設定によって、送信できるかどうかが決まります。

投稿者の送信設定が「全ユーザー」であれば、プライベートメッセージを送信することができます。相手を刺激しないように依頼できれば、これが一番早い削除方法になると考えられてきました。

ところが、投稿者に直接メッセージを送れるプライベートメッセージの機能は、201879日に提供が終了してしまいました。

現在使えるのは、一般にも公開されているコメント欄に書くことですが、これだと他のコメントに埋もれる可能性があり、他のユーザーにも動画の関係者であることが知られてしまいます。

一部の投稿者は自分のメールアドレスを公開しています。

投稿者のチャンネルにアクセスし、名前の下にある「概要」ボタンをクリック、「詳細」欄に「ビジネス関係のお問い合わせ」という表示があれば、メールアドレスを公開していることになります。

下記の文面を参考に、メールを送ってみてください。

<メッセージ例>
○○さま

突然のメッセージ送信を失礼いたします。
○○さまが○月○日に投稿された「○○」の動画を削除していただきたく、メッセージいたします。
私は、映像の左側で眼鏡をかけている者です。
取引先の不払いで、銀行に同行したところ、騒ぎになりました。
実際は銀行強盗ではありませんし、逮捕されたのではなく任意同行です。
○○さまの動画が公開されていることで、会社や家族に迷惑がかかると、私としては辛辣に感じます。
状況からして、○○さまが誤解された気持ちは分かります。
上記の経緯を考慮し、もしよろしければ、動画を削除していただけないでしょうか。

お忙しいところ恐縮ですが、3日以内に対処していただけない場合は、YouTubeへ削除依頼の申請をさせていただきます。

お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

投稿者あてに削除依頼のメッセージを送るポイントは、投稿者を逆上させないように、相手の気持ちも察してあげることです。具体的には、YOUメッセージではなく、Iメッセージを心がけることです。


YOUメッセージ=「どうして、あなたは犯人と確定をしていない状況で投稿したのですか?あれは任意同行でした。ただちに削除願います。」など、相手を責めるような言い方をすること


Iメッセージ=自分は動画が公開されて辛い思いをしており、できれば削除してもらえれば幸いであることを真摯に伝えるようにすること

YouTubeに削除依頼をする方法

youtubeアイコン


You Tube
に投稿された動画を削除する方法、2つ目はYou Tube運営側に削除を依頼することです。

投稿者にメールを送ることのできる確率は高くはなく、送ってみても反応がないことも考えられます。

また直接的なトラブルを避けるため、名前を出して投稿者と交渉したくない場合もあるでしょう。そんな場合はYou Tube運営側に削除依頼を申し込みましょう。

投稿された動画の下に投稿者の名前がありますが、その下や横の部分に「共有」「保存」「」などの表示があります。この「」の中にある「報告」をクリックすると、

【動画を報告】

○性的なコンテンツ
○暴力的または不快なコンテンツ
○差別的または攻撃的な内容
○有害で危険な行為
○児童虐待
○テロリズムの助長
○スパムや誤解を招く動画
○権利の侵害
○字幕に関する問題
と表示されます。

オリジナル動画がコピーされているため削除依頼をする場合は「権利の侵害」を選びます。

するとさらにプルタブが表れ、「著作権の侵害」「プライバシーの侵害」「その他の法的申し立て」と出てきますので、「著作権の侵害」を選び、右下にある「次へ」ボタンを押します。

次に「著作権を侵害したコンテンツに対する削除通知の送信」という画面が出てきます。

説明をよく読み、「著作権侵害の申し立てを送信」をクリックします。この時点では、まだ申し立ては送信されません。

続いて「著作権の侵害に関する通知」という画面になりますので、該当項目にチェックを付けます。


【問題についての説明】


不適切なコンテンツ(ヌード、暴力など)
動画内で私が許可なく撮影されている
悪用嫌がらせ行為(他人から攻撃を受けている)
プライバシー(他人が私の画像を使用している)
商標権の侵害(他人が私の商標を使用している)
著作権侵害(他人が私の作品をコピーした)
その他の法的問題(Keygenやシリアルナンバーを提供すると言った技術的手段の回避行為を含む)

【著作権侵害・影響を受けた当事者】


自分
会社、組織、または顧客
他の著作権使用者

次に「削除する動画」という画面が表示されますので、動画のURLや著作権侵害の著作物が名前なのかアートなのか曲なのかなどを、それぞれのケースに合わせ入力します。

最後に著作権侵害を通知するにあたり、報告者の情報を入力します。

公開されるのは著作権者名のみですが、ユーザー名ではなく本名の場合は公開されるので注意しましょう。

申立人の氏名(会社名ではなく姓と名)、役職、FAX、メール、住所、国名は必須です。なぜならこの申し立ては正式な法的手続きだからです。

虚偽の申告をすると刑事罰を受けるほか、民事的な責任も負う可能性があります。この申し立てが虚偽でないことを示す以下の5項目をすべてチェックしましょう。

□私は侵害された著作権の所有者、当該所有者の正式な代理人です。
私は、申し立てが行われたコンテンツの使用が、著作権の所有者、代理人、法律によって許可されていないことを確信しています。
この通知は正論です。
この手続きにより、著作権侵害に関して虚偽の申し立てや不誠実な申し込みを行った場合、法的に不利な結果になることを認識しています。
このツールを不正使用した場合、YouTubeアカウントが削除されることを理解しています。

上記すべてチェックし、最後に本名を入力して「申し立てを送信」をクリックします。

するとYouTubeから「著作権の侵害に関する通知の確認」というメールが届きます。

入力フォームと内容が重複する項目がありますが、できるだけ詳しく入力して返信しましょう。返信内容に不明点がある場合は再度メールが届くようです。

著作権が侵害されている著作物を特定しやすいように、著作物のタイトル、種類、いつ制作されたか、誰が制作したか、動画に使用されたタイムスタンプ(全部の場合は全体で可)、どこに問題があるかを明確にして、返信しましょう。

報告のあった動画やユーザーについては、YouTubeのスタッフが24時間体制で審査し、コミュニティラインに違反しているかどうかを確認しています。

数日後、結果のメールが届きます。

無事、著作権に関する通知が有効と判断されれば、「お知らせいただきありがとうございます。不適切なコンテンツは削除済みです。」というメールが届きます。

対象動画を確認してみると、「この動画は【著作権者名(本名注意)】から著作権法侵害の申し立てがあったため削除されました」という画面になり、削除されています。

重大な侵害の場合や侵害行為が繰り返される場合は、投稿者のアカウントごと削除されるようです。

YouTubeに削除依頼する場合で、アカウントを登録していない方や削除依頼の動画が複数ある時は、入力フォームを使わずに、You Tubeのメールアドレスにメールを送信してみましょう。

文章を打つ手間はかかりますが、スムーズに行けば、入力フォームで送信するよりも、数日早く削除されるメリットがあります。

YouTubeヘルプの「著作権侵害の通知の要件」のページの下にある「お問い合わせ」と青く表記されたリンクにクリックしてみてください。

YouTubeのメールアドレス「copyright@youtube.com」が表示されます。こちらへ送信すると自動返信メールが届きますので、丁寧に入力し、返信しましょう。

内容は、先述の入力フォームの内容……動画の問題は何か、申告者は誰か、申立者の情報、虚偽でないことを表明する5項目、本名の入力、動画のURLや著作物の種類や問題箇所のタイムスタンプ、他人の著作物であることの説明などを手動で入力して送信します。

まとめ


老若男女を問わず、スマートフォンでYouTubeが気軽に見られる時代になりました。

インターネットの影響力は甚大です。誹謗中傷や風評被害に遭ってしまったら、泣き寝入りをせず自分自身でもできる限りのことはしてみましょう。


ただし、本人にとって不利益が発生している場合でも、ガイドラインに沿った違反がなければ申し立てが受理されないこともあります。

あなたがご自分で手を尽くしても削除されなかった場合は、信頼のおける業者に逆SEOを依頼してみるのも良いでしょう。

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