2ちゃんねる.sc(ひろゆき氏運営の掲示板)の内容の削除依頼についてまとめました。
削除依頼をする方法や削除されやすいケースとそうでないケース、削除する際の注意点も説明しています。
2ちゃんねる.sc(ひろゆき氏運営の掲示板)の成り立ちも含め、これを読めばスムーズな削除依頼の方法がわかります。
ネット上の掲示板サービスといえば、
2ちゃんねる.sc(ひろゆき氏運営の掲示板)と5ちゃんねる(旧2ちゃんねるnet)の2つを聞いたことがある方は多いでしょう。
そもそもこの2つは何が違うのでしょうか。
この記事は前者の削除方法についての紹介がメインとなりますが、
その理解を助けるために、2つの掲示板サービスの成り立ちについてもご紹介します。
目次
2ちゃんねる.sc(ひろゆき氏運営の掲示板)の成り立ち!
真偽のほどは定かではありませんが、まずは、2ちゃんねる.sc(ひろゆき氏運営の掲示板)の
ホームページに記載されている情報をもとに、その成り立ちについてご紹介します。
もともと、5ちゃんねる(旧2ちゃんねるnet)は西村博之氏が始めた掲示板サービスでした。
西村氏によると株式会社ゼロという企業のレンタルサーバーを使って運営していたそうです。
その株式会社ゼロとの契約期間は10年以上にもわたり、契約料金は月額2万ドルでした。
しかし、2013年になると株式会社ゼロの提携先であるNTテクノロジー社が業績不振に陥ります。
そこで西村氏は契約料金にさらに上乗せした額を支払っていました。
2ちゃんねる.sc(ひろゆき氏運営の掲示板)によると下記の金額を支払っていたとあります。
( )内は当時のレートで日本円に換算した金額です。
2013/3/1
24万ドル(24,520,000円)
2013/7/10
12万ドル(12,256,800円)
2013/10/15
12万ドル(11,949,600円)
2014/1/8
4万ドル(4,231,200円)
この金額が本当ならば、この期間だけで日本円で5,000万円以上支払っていることになります。
契約上の料金は1年間に24万ドルなので2倍近くの金額を支払っています。
しかし、株式会社ゼロは、2014年2月19日にサーバーのログインアカウントを変えることで
5ちゃんねる(旧2ちゃんねるnet)の運営スタッフがサーバーから締め出してしまいました。
さらに2014年2月21日には、西村氏はサーバーのレンタル代とは別に5万ドル、
日本円にして5,174,500円を送金したそうですが、それでもサーバーのアクセス権は戻ってきませんでした。
このような経緯で5ちゃんねる(旧2ちゃんねるnet)は乗っ取られたと西村氏は語っています。
そこで西村氏は5ちゃんねる(旧2ちゃんねるnet)と同じようなサービスである2ちゃんねる.scを始めたのです。
また、西村氏は5ちゃんねる(旧2ちゃんねるnet)を管理しているRace Queen, Incに対して訴訟も起こしています。
2016年7月28日、調停仲裁センターは西村氏の申し立てを棄却。彼の主張は退けられました。
調停後、西村氏は詳細を明らかにしていませんが、
Race Queen, Incは自分たちこそが正当な5ちゃんねる(旧2ちゃんねるnet)の運営会社であるとのコメントを発表しました。
以上が2ちゃんねる.sc(ひろゆき氏運営の掲示板)の成り立ちとなります。
2ちゃんねる.scへ削除依頼の方法
2ちゃんねる.sc(ひろゆき氏運営の掲示板)では企業や店舗に対しての悪口や批判が起こりやすく、
酷いときは業務妨害やプライバシー侵害にも当たるような書き込みがなされることがあります。
悪口を見かけたら早急に対処しないと、どんどん拡散していき、手が付けられなくなってしまいます。
間違った情報を一刻も早く削除して被害を最小限に食い止めましょう。
削除には専用のスレッドが用意されていて、そこに必要事項を入力して管理人に依頼するという形を取ります。
通常のメールなどでは対応してくれないので、必ずこの専用スレッドを利用しましょう。
専用のスレッドには2種類あります。
重要削除対象専用のスレッドとそれ以外の場合に使う通常のスレッドがそれに当たります。
特殊な状況でない限り、通常のスレッドでやり取りを行います。
特殊な状況とは、まず電話番号などの個人情報が晒されているときです。
さらに差別や蔑視、誹謗中傷であったり、荒らし依頼があったりする場合も特殊な状況に当たります。
次に公人の場合です。
芸能人、スポーツ選手、政治家などのメディアで露出があり、
知名度が高い人物の場合も特殊な状況になります。
最後に裁判所による削除命令を得ている場合です。裁判所から仮処分が認められている場合もそうです。
これらの条件に当てはまる場合は、重要削除対象専用のスレッドを利用します。
削除に応じてもらいやすいケースとそうでないケース
削除に応じてもらいやすいケースとそうでないケースがあるので、ご紹介します。
まず、応じてもらいやすいケースとしては
・氏名、電話番号、住所など個人情報が公開されたとき
・公開することで損害が発生するようなデータを晒されたとき
・個人による誹謗中傷
・叩き目的の投稿
・荒らし行為に対する依頼
・連続投稿や重複
・スレッドの趣旨とは異なる投稿
などがあります。
反対に応じてもらいにくいケースとしては
・有名人、芸能人の場合
・法人の場合 (ただし、電話番号が晒されたときは依頼に応じる場合がある)
・誹謗中傷による明確な被害が証明されなかった場合
・レスではなく、スレッドすべての場合
・上記以外にも、管理人の納得が得られなかった場合
法人の場合、業務妨害になり得ますが原則放置されてしまいます。
そのため、自社で削除依頼をしても応じてもらえる可能性は少ないです。
削除されたかどうか知る方法
削除依頼に応じてもらえたかどうか、また、応じてもらえた場合でも、
削除したかどうかに関して、管理人などから連絡が来ることはありません。
そのため、削除されたかどうかは自分の目で確かめる必要があります。
数日経過した後、スレッドをチェックしてみましょう。
削除依頼は公開される
削除依頼の際のスレッドは公開されます。当然、その理由も公開されることになりますが、
このことを理解しておかないと大変なことに巻き込まれる可能性もあります。
たとえば、権利侵害のために削除依頼をしているにもかかわらず、
削除依頼専用のスレッド内へその内容を事細かに書き入れてしまうと、
結果、これから削除しようとしている情報を再度公開することにつながり、
2ちゃんねる.sc(ひろゆき氏運営の掲示板)側から自ら削除をするつもりがないとして権利放棄とみなされることにもなりかねません。
その理由としては、
このスレッドが公開されることを知っておきながら、自らその情報を公にしていると受け取られるためです。
これにより、事態を収束させるはずが余計に炎上してしまうこともあります。記入する内容には十分に気をつけましょう。
また、削除依頼の際のスレッドは基本的に削除できませんので、その点も注意しましょう。
削除が認められやすい仮処分とは?
仮処分とは訴訟の結論が出る前に一足先に権利を守ってもらうことです。
誹謗中傷を訴訟中という理由で放置しておくと、どんどん拡散され、
プライバシー権や名誉権が侵害されていくケースが多いです。
そこで、仮処分という制度ができました。
2ちゃんねる.sc(ひろゆき氏運営の掲示板)では削除依頼フォームが設けられてはいますが、
現実にはプライバシー権の侵害や誹謗中傷などによる削除は対応してもらえないことがほとんどです。
対応してもらえるのは、管理人に仮処分の書類を提出したときで、
この場合はスムーズに対応してもらえることがほとんどです。
また、裁判所に仮処分を認めてもらうには「権利侵害が起きているか」
「保全されるべき権利はあるのか」の2点を満たすことが大切です。
これは2ちゃんねる.sc(ひろゆき氏運営の掲示板)の基準とは異なっているため
「2ちゃんねる.sc(ひろゆき氏運営の掲示板)では誹謗中傷が認められなかったが、
裁判所には仮処分が認められた」というケースや、「仮処分が認められてから、
再度2ちゃんねる.sc(ひろゆき氏運営の掲示板)に削除依頼を出したら認めてもらえた」というケースがあるくらいです。
削除整理板(通常削除)
下記のURLで通常の削除依頼のサイトに移動できます。
http://macaron.2ch.sc/saku/index2.html
まずは対象がスレッドなのかレスなのかを選択します。続いて対象となるURLを入力していきます。
対象がレスの場合はレス番号まで入力してください。
http://macaron.2ch.sc/test/read.cgi/(板名)/(スレッドキー)/(レス番号)
例:http://macaron.2ch.sc/test/read.cgi/saku2/9999999999/999
対象のレスが多岐にわたる場合は、半角の「+」で区切って記入していきます。
このときのレスの数に上限はありません。
例:http://macaron.2ch.sc/test/read.cgi/saku2/9999999999/1+2+4
理由を記入して「削除依頼をする」ボタンを押せば完了です。
削除に応じてくれれば、通常1〜2日程度で削除されます。
削除要請板(重要削除対象専用)
続いて重要削除対象専用の削除依頼についてです。
下記のURLで重要削除対象専用の削除依頼のサイトに移動できます。
http://macaron.2ch.sc/saku2/index2.html
「判決/命令」のボタンをクリックすると、下記のような画面が現れます。
フォーム内の指示に従って入力していけばよいのですが、その際に注意点があります。
それがメールアドレスについてです。
ここではフリーのメールアドレスは使えません。
フリーのメールアドレスとはyahoo!メールやG-mailなどのことです。
自分のドメインを持っているならドメインメールを、あるいはプロバイダメールを使うようにしましょう。
続いて、フォームに地裁・事件番号、所属・申請者、メールアドレスを入力していくとフォームが変わります。
順々に入力しないと、次の入力ができないようになっています。
続いて「削除対象URL」が表示されますので、通常の削除依頼と同じ要領で入力していきます。
スレッド全体の削除は対応されにくいので、できればレスの番号まで入力するようにしましょう。
http://macaron.2ch.sc/test/read.cgi/(板名)/(スレッドキー)/(レス番号)
例:http://macaron.2ch.sc/test/read.cgi/saku2/9999999999/999
削除したいレスが複数ある場合には、半角の「+」で区切ります。
「+」の数に上限はありません。
例:http://macaron.2ch.sc/test/read.cgi/saku2/9999999999/1+2+4
最初は入力欄が3つ分しか表示されませんが、入力していくと次々に表示されていくので心配ありません。
次の削除依頼の理由は「削除仮処分決定」と入力すれば十分ですが、
この欄に裁判所からの決定正本を添付することになります。
しかし、PDFなどのファイル形式では添付することができません。
そのため、ファイルを一旦サーバーにアップロードし、
アップロード先のURLはここに入力するようにしましょう。
アップロードするサーバーは国内の有料サーバーを使用するようにしてください。
無料のサーバーではなく有料のサーバーを使用したら対応してもらえた例があるからです。
申請してから削除されるまでの期間は1〜2日程度です。
たとえば午前中に依頼をしても、夜に依頼をしても削除されるのは翌日のことが多いです。
この点と削除依頼は公開される点を考えたら遅い時間帯に削除依頼をした方が、
削除依頼が公開される時間が短くなる可能性があります。
また、2ちゃんねる.sc(ひろゆき氏運営の掲示板)の内容は転載されていたり、
まとめサイトに記載されていたりする可能性があります。
削除対象の内容が他のサイトに記載されていないか確認してから削除依頼をするようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ネット掲示板はおもしろい反面、拡散されたり風評被害が出るケースも多くあります。
何もせずに泣き寝入りすることはせず、自分でできる範囲の場合は削除依頼の知識を持っているだけでも違います。
ケースによって削除の成功も異なりますので、分からない場合は信頼できる弁護士に相談してもよいでしょう。