パソコンやスマートフォンなどを使用したインターネット上で行われる詐欺は、近年巧妙化してきています。
この記事ではそんなインターネット詐欺に合わないために、どんなものがあり、どのように対策をすればよいのかをまとめています。
目次
最新のインターネット詐欺とは?
インターネット詐欺とは、インターネットを通じて行われる詐欺行為の総称のことを指します。
インターネットが持つ匿名性や手軽さを悪用した形で行われており、巧妙な手段で個人情報を取得して、個人が持つアカウントに不正アクセスする、架空請求によって金銭を振り込ませようとするなどの方法が挙げられます。
スマートフォンの普及が進んでいる現在、インターネット詐欺はパソコンだけでなくスマートフォンを利用しても行われています。
以下では特に多いといわれる詐欺の内容やその対策について見てみましょう。
インターネット詐欺の種類
①ワンクリック・不当請求詐欺
ワンクリック詐欺とは、不当料金請求の手法の一つです。
アダルトサイト・出会い系サイト・ゲーム攻略サイト・動画サイトなどにアクセスすると、いきなり登録完了となり、使用料を払うよう料金請求の画面が表示されるという手口になっています。
最近ではSNSやメールに記載されたURLが入り口となることも多いようです。
請求内容に、個人情報を特定したなどと書かれることもありますが、サイトにアクセスしただけでは個人情報を割り出されることはなく、料金を支払う必要もありません。
そのため画面に表示が出ていたとしても無視をすることで回避できます。
焦ってサイトに記載されている連絡先に電話をかけてしまうと、かえってこちらの情報が流出する恐れがあるため、不安な場合は消費者センターなどに相談してみるのがおすすめです。
②フィッシング詐欺
フィッシング詐欺とは、金融機関や大手企業からの正規のメールやサイトを装い、暗証番号やパスワードなどの個人情報を盗み取る詐欺のことです。
最近ではスマートフォンにSMSやメールでこの手の詐欺メールが届くことが多く、内容としては偽の当選メッセージやアンケート依頼などが主なものとなっています。
個人情報を盗み取る手口は、謝礼を受け取るために暗証番号やクレジットカード番号を入力するよう促すというものです。
本物だと思い込んで情報を送信する前に、公式サイトでそういったキャンペーンが本当に行われているのかを確認してみましょう。
また、ネットの金融機関から、直接パスワードや顧客I.D.を要求するメールが届いたらフィッシング詐欺を疑いましょう。
③マルウェア感染サイト
マルウェアとは、コンピューターの正常な利用を妨げ、有害な動作を行う意図で開発されたソフトウェアの総称です。
有名なものにトロイの木馬や、スパイウェア、バックドアなどがあります。
メールの添付ファイル、Webサイトの閲覧、ファイル共有ソフトなどからマルウェアに感染するといわれており、感染してしまうと保存されていたプログラムやデータを変更・消去したり、重要なデータを外部に漏洩したりします。
対策するには、「ウイルス対策ソフト」の利用がおすすめです。
できるだけ最新のソフトを使用し、自動スキャンはいつでも起動している状態にしておきましょう。
④ボーガスウェア(偽セキュリティソフト)配布詐欺
ボーガスウェア(偽セキュリティソフト)配布詐欺とは、役に立たないセキュリティソフトをインストールさせて、有料版を購入させる詐欺のことをいいます。
手口は、「ウイルスが見つかりました」というメッセージを画面上に表示させ、偽のセキュリティソフトをインストールするように促すというものです。
最近はパソコンだけでなくスマートフォンでも流行っているため、安易にインストールしないよう注意しましょう。
インストールする前には、その会社を調べてみるなどソフトの安全性を確かめることが大切です。
最近(2019年)の傾向
総務省の「平成30年版情報通信白書」によると、近年は迷惑メール・架空請求メールを受信するという詐欺がもっとも多く、続いてフィッシング詐欺が多いといわれています。
(参照元:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201603/1.html)
またLINEやTwitter、Facebookなど、SNSのアカウントを乗っ取られるという被害も増えています。
アカウントを乗っ取られると、自分ではログインできなくなり、詐欺情報や虚偽情報の発信をされるなどの被害を受けます。
乗っ取りの手法としては、家族や友人になりすまして認証番号を聞き出す、アプリ連携を使うなどがあります。
まとめ
インターネットの普及が進むにつれ、インターネット詐欺は増加し、巧妙化してきました。
もはや誰もがインターネット犯罪と隣り合わせとなり、巻き込まれる可能性がある時代になっています。
インターネット詐欺に巻き込まれないためには、個人情報の入力時には特に気を付けること、また詐欺に関する新しい情報や対応策を知っておくことが大切です。
少しでもこの記事を元に「誰でも詐欺被害に合う意識」を持ってもらえればと思います。